育毛、発毛の正しい知識

世の中いっぱい発毛剤や育毛剤がありますよね?

最近、またお客さんに聞かれる事が増えてきたので、
復習の意味でまとめてみます。

正直な話、育毛、発毛の研究者でもないので
美容師としての立ち位置からまとめていきますね
(難しい話になると、わかりません)

まずは、ごっちゃになっているであろう
育毛と発毛の違いについて

育毛と発毛の違い

育毛は 髪の毛を育てる?早く伸びるって意味にも取れるし、
しっかりとしたハリコシのある髪の毛を育てるって意味もある。

早く伸ばす と ハリのあるしっかりとした髪にする

発毛は 薄毛になっているのを増やすとか
抜け毛を減らして、髪の毛を増毛するって意味合いもあるかな?

抜け毛を減らしたり 薄くなった髪の毛を生やして増量する。

美容師の立ち位置から見る

育毛や発毛などの説明になると、
毛根や体内環境だけのお話になってしまうのですが、
もう少し視野を広げてみる必要があります。

薄毛の人の共通の悩みとしては、

細くて 柔らかい髪質で、ハリコシがなくぺたんとして
ボリュームも出にくく、毛量もそんなに多くない

男性型脱毛症(AGA)では、トップは抜け毛、薄毛になったりするけど
サイド、バックは硬くて太い毛だったりするから

個人差はもちろんあるんですけど、
ホルモンの関係なのか、男女で違います。

これらの原因を2つに分類して考えると

画像の説明

① 毛根や体内環境(生きてる細胞)
② 頭皮の表皮部分と髪の毛(死んでる細胞)

生きてる細胞と死んでる細胞では、まったく異なる考え方になるので
ここを区別して考える。

毛根や体内環境(生きてる細胞)について

世間で売られている育毛剤、発毛剤などは、
ほとんど毛根に作用するモノが多い

血行促進 新陳代謝 栄養 刺激など
いろんな作用があるし 効果効能も違うけど
何かしらで、毛根を活性化しよう!ってのが主な目的です。

育毛剤や養毛剤だけじゃなく 
血行を良くするマッサージや叩くとか・・・
なにかの機械を使用して 刺激するのも含まれています。

つまり、生きた細胞に 外部から影響を与える行為 です。

ただ、これには大切な前提というものがあって

生きている細胞は、外から何かを与えられてこんな影響があった 
というだけでなく、自ら変化していく能力があるという前提がある。

生きているから 自分で変化を起こす。

これらの多くが 体内環境

例えば、体調だったり ホルモンバランス、食生活、血行、睡眠不足などなど
生活習慣とか 体内からの影響で 髪や頭皮の状態も変化する場合がある。

急激なダイエットで髪の毛が細くなる人もいるし
夜更かしなど睡眠不足で 抜け毛が増える人もいる。。。

育毛剤などでも 使い始めはすごく効果的でも
体調の変化で だんだん効果が薄れていくことなどは
よく起こる事例だそうです。

人間の体って言うのは すごく良く出来ているから
何かを与えて変化させても それに順応しちゃうとこがあるので

育毛剤で一時は 血行が良くなって効果があっても
それに慣れちゃって しばらくすると・・・

その時点で体内バランスを取り直し、効果が薄れていくような事も考えられる。

生きた細胞なんだから これは仕方がない部分なんだよね。

育毛、発毛商品を取り扱うメーカーが謳う育毛論は、
よく読めば、たいがいが 何かしらの配合成分で
生きた細胞に 外部から影響を与えるモノ

それらに まったく効果が無いとは 思わないけど
体内環境のことを考えると、それだけで育毛効果があるとは考えにくい。

なので、毛根や体内環境(生きた細胞)の育毛は
育毛剤やマッサージなどの外部刺激と体内環境の両方を
バランスよく考えるべきだと思う。

製薬会社や医師などの世界の育毛だと、
ここ数年 ミノキシジルフィナステリド
という成分が効果が高いと注目されてる。

ちなみに 

ミノキシジルは 血管拡張剤
フィナステリドは ホルモン抑制剤

どちらも 体内環境に影響しているものです。

生きた細胞に外から影響を与える育毛剤より
やはり 内部の環境改善のほうが効果があるのかも知れないです。

一般的に、ドラッグストアなど化粧品登録で売られている育毛剤レベルだと
毛根などの 生きた細胞の 血行を良くしたり、新陳代謝を活発にする
作用はあると思うけど、体内環境の改善まではあまり期待できないので

そこそこ効果がある人もいれば、
あまり変化のない人もいるんじゃないのかな・・・

体調だったり ホルモンバランス、食生活、血行、睡眠不足などなど
生活習慣も しっかりと改善したほうがいいと思います。

頭皮の表皮部分と髪の毛(死んでる細胞)について

死んでる細胞(死滅細胞)の頭皮の表面や髪の場合は、
自ら変化することは少ないので、外からの影響で変化することが多い
ある意味、外から何かすれば より効果的とも言えます。

育毛理論は、主に生きてる細胞に関してだけれども
死んでる細胞に関しては、美容師的な立ち位置での記事になります。

細くて 柔らかくて 毛量も少なく、髪の毛にハリコシがなく ボリュームが出ない

そんな悩みの人は

[check]油分や皮膜成分など、髪の毛が重たくなるようなモノをつけない
[check]ヘナなどの皮膜を使用しない内部補強なども 効果的
[check]カットやヘアスタイルで、コンプレックスを少なくするモノは無いか?

あと、生きた細胞のお話になるけど、
[check]脂質の分泌しすぎを防ぐような食生活や生活習慣を考える

まとめ

① 毛根や体内環境
② 頭皮の表皮部分と髪の毛

この2種類について、説明しましたけど
最後に とても大切なことがあって、

どんな成分とか育毛理論とか理美容師のテクニックとかでも
その人以上には ならない!

たとえば・・・ 

どんなにピッタリな 育毛剤で髪の毛は生えてきたとしても
そもそも その人の持っている毛穴(毛根)以上の
本数になるとは考えられないし

その人の 遺伝子(DNA)の情報以上に
髪の毛が 硬くはならないだろうし

いくら ヘナを何回もしようと
元々の髪の毛以上に 太くなることも無い。

なにをどうしようが、
ネコ毛の人が、剛毛のハリネズミみたいな髪にはならない

ありのままを受け入れないと 変化も生まれないと思う。
すべては バランス

それぞれの育毛論は違うだろうし
いろいろなメーカーの言い分があると思う。

どれが間違いでも 正しいという訳でもないけど、
育毛剤だけで考えるとまずい。

育毛剤で 生きた細胞を活性化
生活習慣を正して、体内環境を整える

そして

油分や皮膜成分など、髪の毛が重たくなるようなモノをつけず
死滅細胞の髪の状態を保ち

薄毛に合った無理のないヘアスタイル

すべての バランスが大切です。

他、薄毛についてまとめた記事

▶女性が薄毛になる原因
▶女性の薄毛対策
▶髪に良い食生活について

・・・などについて書いてます

http://goo.gl/0uAbiL

コメント


認証コード7428

コメントは管理者の承認後に表示されます。