美容師ネタメモ

髪の毛は死滅細胞

なにかを 入れたからとか、栄養分を与えたから
といって、髪が治る事は 無い

水を吸うと開く。
開くというのは、言い方を変えると、呼吸するということなんです。

毛髪の表面というのは呼吸して、そして閉じたり開いたりしている。

キューティクル

3層構造になっている毛髪の最も外側の層部分。
人間の髪の毛の場合、8〜10の層

3層ってのが
エピキューティクル
エキソキューティクル
エンドキューティクル

エキソキューティクルってのがA層とB層がある。

エピキューティクルっていうのは、細胞膜のようにキューティクル全体を覆っている。

エキソキューティクルは ほぼ 水を吸わない
エンドキューティクルは 水を吸い込む

内側のエンドキューティクルは、水を吸い込むと膨らんじゃう
すると、キューティクルは リフトアップする!

8〜10層あるキューティクルの間と間に、
CMC(細胞膜複合体) ってのが ある

水分や油分、薬剤の通り道

キューティクルが水分で 開閉しCMCを通り道として
水分や 薬剤などを 髪の内部に入れたり調整している。

トリートメントは髪を傷めます

髪質改善だとか 修復トリートメントなんぞは
もともとありえない夢のお話

ほとんどのトリートメントやコンディショナー類は内部に栄養を補給し、
表面をコーティングしています。

しかしパーマ・カラーしている方がコーティングすると
薬液の悪い成分を髪に残留させ内部を痛めてしまいます。

しかも、美容室で行う本格的なトリートメントほど
サラサラで持ちが良いのでより髪の内部に
薬液を残留させて髪を傷めてしまいます。

髪のコーティング

髪には可塑性がありますので、多少のダメージはへっちゃらです、
それはキューティクルがあるから、
最大にして最後の砦が、キューティクル

髪の艶なんか 単なる 光の反射

演出効果
スチーマーや促進機

トリートメントは 付加価値メニューですから
ただ塗って終わりじゃ 料金頂けません。
だから この行程や機械だとかの使用は
演出効果的な目的もありますか 笑

コラコラ
料金を高く頂くためだけにする行程になんの意味があるのか?

ほとんどの トリートメント理論は髪の栄養成分? みたいなモノを
髪の内部に入れて表面をコーティング もしくは 高温処理(アイロン)して
髪の毛を キレイに見せるもの

髪の毛の栄養成分というモノの多くは、低分子の栄養成分と言われるモノ
髪のキューティクルをくぐり抜けて髪の内部まで 侵入する 
すごく 小さな モノでなければ駄目

キューティクルの隙間から 侵入できる
分子の大きさって 決まってます。

しかも 髪の中に入ることが出来る量も
髪質によりますが 限界があります。

スチーミングしたり 機械で加温しても
手で 長い事 モミモミしても・・・

低分子の栄養成分が 髪に詰まって
元々の髪の毛の太さより、髪が太くなったなんて
聞いた事がありません

アイロンの熱処理!
これは ほぼ高温で 表面に 焼き付け塗装

サロントリートメントの問題点

キャッチボール バランス コントロール

相手がいないのに キャッチボールしても
球は帰ってこない

相手との実力差もある

小学生程度の やつに
プロが 思いっきり球投げてみろ!
まともにゃ 受け取れない

たんぱく欠損してたり ハイダメージ毛に
高PH 高アルカリ度 高還元剤濃度の 
薬なんかつけりゃ一発で 溶けてしまう。

今 つけてる薬の効果は 何で
どんな パワー(力)が あるのか?
それは この髪の状態に 適しているのか?

どんな髪でもカバーできる魔法の処理剤や薬なんかは絶対にない

髪の毛は減点法で 死んでいってしまう。
死滅細胞である 髪の毛のダメージが復活する事は ありえない。

髪の余力 としっかり キャッチボール(会話) して
できるだけ減点しないように考えていくのが大切

phとアルカリ度

phってのは

その液体が 酸性か、中性か、アルカリ性かというものを
具体的に表した 数値

0-6まで、酸性、7は中性、8-14は、アルカリ性

アルカリ度
1ml中のアルカリを中和するのに必要な
塩酸(0.32%の塩酸水溶液)の量

還元・軟化・膨潤

還元 ⇒ 還元剤
軟化 ⇒ アルカリ
膨潤 ⇒ 還元剤&アルカリ

還元剤
髪の側鎖の SS結合を 切る
髪の形を変化させる

還元剤が入ると SS結合をカットする。
これを 還元

2液をつけて 固定する
これを 酸化

アルカリ性を 酸性にするから 酸化って事では無い
酸化ってのは 切れた結合を2液の O(酸素)を利用して
くっつけてる

軟化
ph が関係してくる。

パーマや 縮毛矯正の場合だと
アルカリ性に 行くと思えば 良い。

髪は 弱酸性(ph5.5程度)が ベストと言われるが
こいつが アルカリ性に傾くと軟化する! って表現になる。

簡単にいえば 柔らかくなる訳だ。

髪の表面のキューティクルを アルカリで開いて
薬液の浸透をよくする。

もう一つ

髪の側鎖である イオン結合も 切れちゃう。

しかし、あまりアルカリに行き過ぎると 
過軟化になり髪の毛は 溶けちゃう!

だから アルカリ性には しないほうがいい!

でも・・・
ほとんどの還元剤は アルカリになればなるほど
活発に活動できちゃう

昔から 標準的に使用されてる チオなど
中性以下だと ほとんど SS結合切るチカラもない

パーマや縮毛矯正をしていく上で
よく 考えなきゃいかんとこ

膨潤
還元剤とアルカリの両方で起こる現象
正確に言うと 髪は水で濡れただけでも 少しは膨潤してる

パーマや縮毛矯正で考えると還元剤が入って 
アルカリ性に傾くと水だけで膨らむより 
1.5倍~2倍程度 膨潤すると言われている。

あまり 過膨潤しちまうと髪の組織が壊れ修復不可能になっちまう
こんな状態で 熱でも加われば 一撃必殺だ。

縮毛矯正やデジタルパーマの ビビリ毛の 失敗で
一番 多い 原因かもしれない。

弱酸性シャンプー

よくある 髪に優しい弱酸性シャンプーなんかは
元々 アルカリ性で洗浄力がある洗剤を無理に酸性に調整するため
洗浄力が落ちてしまい 結果、洗浄力が余計に弱くなったり
洗剤成分を多量に使用しなきゃいけなかったりして
本末転倒なことになりかねない

縮毛矯正 軟化・還元テスト

チェックをするには 基準を作れ!
自分なりにの 普通(ベーシック)を作る。

髪質、クセなど 自分なりでいいから基準が必要だ!
自分なりの物理的パワーもよく知っておくこと

失敗の少ない 安定した ベーシックな薬剤を持つ!
20〜30分の放置タイムで自分の計算しやすい
ベーシック薬剤を持つ

自分なりの基準毛を想定して、30〜40分程度の放置時間でも
アルカリ暴走をしない程度のアルカリを想定し
還元不足にならない還元剤濃度を決める。

特殊なGMTやスピエラなどの酸性矯正をのぞくと
だいたいが アルカリ膨潤を利用している。
美容師がテストできるのは せいぜい軟化

側鎖結合

縮毛矯正は 水抜きが一番大事!

アイロン前の 水抜き具合が
縮毛矯正のクセの伸びには
一番 影響してくる。

クセ毛は、髪の毛のたんぱく質の配列がイビツになってる
キレイに配列してない ってイメージでよい。

側鎖というのは、髪の毛のたんぱく質同士を
つなぎ止めている 結合

側鎖結合 を切ったり 繋げたり して

パーマや縮毛矯正などを行い
髪の毛の形状を変化させている

縮毛矯正とは

薬剤パワーで 側鎖結合を切り、物理的パワーで 形状変化させ
2剤で側鎖結合を 再結合させ、形状記憶させている。

側鎖結合には 大きく3種類がある

◎SS結合

還元剤で切れて 酸化剤で再結合する
パーマや縮毛矯正理論の中核をなす

◎イオン結合

アルカリや酸などの PH移動で
切れたり くっついたりする

◎水素結合

髪が濡れたら切れ 乾いて再結合する
ブローやセットの原理になるもの

縮毛矯正やパーマには、昔ながらの考えでいくと
基本は SS結合 で パーマやストレートをしていた

薬剤パワーも 基本的に
SS結合 と イオン結合を考えていた

ただ 縮毛矯正の思考やデジタルパーマ、エアウェーブ等の登場により

髪の毛が 濡れて 乾燥して という
水素結合 も 深く関係するようになった

縮毛矯正で 水抜き というのを思考するには
水素結合 を 研究しないと 始まらない

中間水洗後 に 髪を乾かすと
水素結合は 乾くことによって 再結合してしまう

乾燥させた時点で
側鎖結合の 水素結合とイオン結合は
再結合してしまうんじゃないのか!

もうひとつ 水膨潤 というのもある。

髪の毛は水分が入っていると 膨張してる
これも ドライ(乾燥)すると 当然 水膨潤はなくなる。

水膨潤している状態のほうが
たんぱく質は 当然 移動しやすい

ズレやすい状態

水素結合の再結合と乾燥による 水膨潤の収縮の
両方が影響して髪の内部の たんぱく質は
ズレ(移動)にくくなる。

縮毛矯正の行程で中間水洗後に 完全乾燥すると
SS結合は 切れていても水素結合が 再結合してしまい
水膨潤も収縮する

すると

加温やテンション、プレスで髪の毛の形状変化させる 
物理的パワーは 半減してしまう!

低アルカリ高還元剤濃度の基本的な考え方

安心できるレベルの軟化具合でも
還元不足にならないような 薬剤

アルカリ暴走や軟化しすぎないレベルのアルカリで
なおかつ 還元不足にならない程度の還元剤の量

アルカリ と 還元剤濃度

縮毛矯正で考えると薬剤のポイントは二つ

アルカリ と 還元剤濃度
軟化 と 還元 と考えてもいい

この軟化と還元のバランスを
自分の使いやすいようにコントロールする!

失敗  還元不足 アルカリ暴走

◎軟化だけ進み、還元不足によるバックウェーブ
◎アルカリ暴走による過還元での失敗(ビビリ・ハイダメージ)

髪の毛の 穴埋め と コーティング(皮膜)の違い

穴埋め と コーティング は同じではない

画像の説明
痛んだ髪の毛には ダメージホールという
空洞みたいなものがあるらしい。

表面のキューティクルも損傷を受けているが
内部のタンパク質が流出、もしくは溶解して
髪の内部にも空洞が出来ていると考えられている。

ハナヘナでトリートメント
画像の説明

ヘナは分子的に小さいので 髪の内部まで浸透し
髪の毛のタンパク質に絡み付くし、ヘナ同士も合体して大きくなるので
流出しにくく髪の内部のダメージホール部分を埋めていく

これを ダメージホールの穴埋め効果 という

髪の表面のキュテーィクルにもヘナは吸着するが
一般的には7〜10日ほどのシャンプーで取れると言われている。。。

基本的に ヘナの場合は
髪の内部のダメージホールの穴埋めと考えられている。

画像の説明

一方 被膜 皮膜 と呼ばれるモノはどうなのか?
一般的によく行われる サロントリートメントで例えると

CMCやケラチンたんぱく質などで、ダメージホールの穴埋めをするんだが
いかんせん こいつらは 内部に吸着する力が弱い!

分子も小さく 髪の中まで浸透はするんだが
逆に言うと 小さいので簡単に流出してしまう。。。

そこで登場するのが コーティング なのだ!

髪の表面をコーティングすることにより
内部に浸透した 低分子のケラチンなどを
流れ出ないようにしているのだ。

埋め というのは、髪の毛の内部のダメージホールの充填
コーティング というのは、髪の毛の表面の被膜・被膜

サルファイト(重亜硫酸塩)

サルファイトのメリットは

直接還元作用をしないので
ダメージ毛でもダメージ感が少ない
やわらかな質感で 艶や手触りが良い

サルファイトのデメリットは

アルカリ性の強すぎのものが多いので アルカリ残留とか怖い
ブンテ塩を生成しすぎると パーマがかかりにくくなる
ウェーブ形成力が弱いのでヘアスタイルに限定がある

酸性サルファイト(亜硫酸水素ナトリウム)

昔のサルファイトとちがい
還元作用 がある

飽和水溶液のpHも違う

昔ながらの亜硫酸ナトリウムは pH9程度
亜硫酸水素ナトリウムは  pHは3.5から5.0程度

従来型と比べると
強いアルカリ性でなくてもいいので 安心できる。
還元力があるので それなりにかかりが良い。。

酸性サルファイト まとめ
中性〜弱アルカリ領域なら

シスなんかよりは かかりがよい!

反応自体が優しいので
ハイダメージ毛でも 安心感がある
あまり臭くない

オイル まとめ
髪老化について
セラミックドライヤー