感動した

お客さまは、365日のうち、5日くらいしかサロンにこなくて、だから365日のうち360日は、自分の家で自分の髪をいじっているということについて。

もちろん、世の中の女性が、自分のヘアスタイルを好きになりたいと思っていることや、それで自分に自信を持ちたいと思っていることを、美容師さんたちはみんなよくわかっていて、だからヘアデザインでその手助けをしようとされているわけだけれど。
でも、そのために美容師さんができることって、ヘアサロンで施術する技術だけじゃないんだよね。
365日のうちの360日に、どんなスタイリングをすればいいか、どうやって髪を扱えばいいか、そこを美容のプロとして徹底して指導するという道もあったわけだ……。

強制的に1時間の「美人髪コンサル」という名の巻き髪講座

スタイリングがうまくなっちゃうと、少々伸びてもスタイリングでどうにかなっちゃうから、来店頻度は長くなってしまうらしい。
それでも、彼女たちの360日側が美しくありますようにと考えて続けている

「モテる」とは、ちやほやされるとか、そういうことじゃなくて、自分を大切にできて、人からも大切にされる人になるってこと。

「人は、自分を扱うように、人からも扱われる」というのが、大悟さんの口癖です。自分を雑に扱う人は人からも雑に扱われるし、自分を大切に扱う人は人からも大切に扱われる。
毎朝、髪を巻くという行為は、自分を大切にするという行為だから、人からもきっと大切にされる。

髪の力で「自分を好きになる」ことに導いていけるのだとしたら、美容師って、なんて素敵な職業だろうって、ほんとうに、そう思ったな。