福田部屋

100年後の時代に人々はどんな姿・形のものを使っているのか。タイムマシンで未来に行って、まるでその世界を見て帰ってきたように語れるのがビジョン。
夢をありありと語れるようにしたもの、夢を現実化できるレベルに具体化したものがビジョン

内的体験がその人の価値観を作っており、価値観が「自分らしさ」を作り、ビジョンは自分らしさの延長線上にあります。

自分が好きなもの、好きな人、好きな場所、好きな季節、好きな瞬間などをきっかけにして、自分が「いいなぁ」「よかったなぁ」「楽しかったなぁ」と感じる過去の出来事を思い出します。こういう自分の好きなことが「自分らしさ」につながっているのです。

こういう出来事をできるだけたくさん思い出してください。そして、その一つひとつの出来事について、とくに気になる場面を、さらに具体的に思い出します。その時見えていたもの、聞こえていたもの、感じていたこと、考えていたこと、これらを一つひとつ頭の中に再現します。これがステップ1です。

次に、それらの出来事の何がよかったのか、どういう思いがよかったのか、そのエッセンスを探ります。じっくりとその場面に浸って自分に問いかけます。「これの何がいいんだろう? どういうところがいいんだろう?」と。自分をその場面に時と場所を移して、ゆっくり、しっかり問いかけます。

そして最後は、そのエッセンスが活かされている現在や未来の出来事を考えるというステップです。現在の経験できていることで、すでにそのエッセンスが活きていることがあれば、ラッキーですね。その延長でさらに自分らしい未来の出来事を考えてみてください。現在の出来事にはないという場合は、そのエッセンスからなる未来の出来事を想像します。未来の出来事ですから、今と何の関係もなくていいですよ。突拍子もないことが思い浮かぶかもしれませんが、気にすることはありません。自由に「夢想」してください。

たとえば、エッセンスがみんなと一緒だったのが楽しかったというのであれば、未来の自分は、どんな場所で、どんな人たちと一緒にいて、何をしているのか、その時みんなはどんな顔をしているのか。家族の笑顔がうれしかったというエッセンスであれば、未来の自分の周りにはどんな家族がいて、どんなことをしてて、家族の一人ひとりはどんな風に自分と接しているのか。こんな風に、先ほど見つけたエッセンスを思いながら、未来の場面をありありとイメージします。

これを繰り返すことで未来の出来事が増えていき、イメージが広がり固まっていきます。これがビジョンとなっていきます。ただ、残念ながら文章ではわかりづらいし、自分ひとりで引き出すのはむずかしいかもしれません。でも、やってみてください。ステップ2の自分らしさの発見まででも、といろいろと気づきがあるはずです。