シワ・たるみ
シワ・たるみの原因
1、コラーゲン・ヒアルロン酸の減少
真皮(皮膚の奥側)にあるコラーゲン・ヒアルロン酸などの量で
お肌のハリや弾力が決まります。
特にコラーゲンは線維状のたんぱく質で
皮膚の表面を支えているので重要です。
これらが減ってしまうとお肌のハリがなくなります。
若い時はそれらの量が多いのですが、
老化現象により20歳頃から少しずつ減り始めます。
そのためにお肌のハリがなくなり、
結果しわ・たるみとなってしまいます。
2、筋肉の収縮
顔のシワ・たるみは、よく動く部分を中心に発生します。
額・眉間・目の周りのシワ・たるみは
眼の開閉と眉の動きによってできます。
老眼などで目を細めたりしていると、
さらに悪化してしまいます。
頬や口周りのシワ・たるみは、笑ったり、「い」「え」などの口の動き、
また口を強く閉じたり、口笛を吹くような動きによって
筋肉が収縮して発生します。
★注意:顔の筋肉を鍛える体操はシワたるみに逆効果!
「しわ・たるみは筋のゆるみによってできるので顔の筋肉を鍛え改善」
という理論が定着してますが、そのようなトレーニングは
筋肉を必要以上に動かすため、しわたるみを悪化させてしまいます。
またMRIで、老化した深いシワ(ほうれい線)と若いシワとを比較しても
筋のたるみの差はみられないことや、片側顔面痙攣などで
顔の片側の筋肉だけが強く収縮する人は、
収縮側がしわ・たるみが大きくなること、
しわにボツリヌス菌毒素を注射し、筋肉をゆるませると
改善することからからシワ・たるみは、
筋肉の収縮によってできることがわかります。
(上瞼(うわまぶた)のたるみだけは筋のゆるみによってできます)
3.乾燥
紫外線・エアコン・化粧品によって乾燥肌になる場合もあります。
乾燥は肌荒れが起こるだけという印象がありますが
お肌が乾燥していると皮膚のバリア機能を低下させてしまい
外界の刺激(紫外線や埃など)を強く受け、しわ・たるみの原因にもなります。
そのため皮膚の乾燥がしやすい白人の人は、
シワ・たるみができやすいですが、
黒人の人は皮膚が乾燥しにくいため、
シワ・たるみができにくいという傾向があります。
4、重力や癖
皮膚全体に力がかかることで、しわ・たるみが発生します。
脂肪が少なくてもよくありませんが、多すぎても重みでたるみが生じやすくなります。
また、寝癖などによってもシワが発生します。
5、化粧品による炎症
石油系界面活性剤や防腐剤などを含む
一部の化粧品によって炎症が起こり
肌のバリア機能を弱め老化を早めてしまいます。
また、若い頃からのメイクはそれだけ化粧品による
ダメージを受ける期間が長いため
お肌のハリを失います。
6・紫外線
紫外線の UVA派は真皮(皮膚の奥側)まで届くのでコラーゲンが変性し
シワ・たるみを発生させます。
また、紫外線によって生じる活性酸素(身体のサビの原因)によって
お肌が老化します。
鉄がサビていくように、そのダメージが蓄積されてしまいます。
7.ストレス
ストレスは活性酸素(身体のサビの原因)を増やすので
老化を早めてしまいます。
8.たばこ
たばこは末梢血管の収縮(血管の細いところがさらに狭くなること)を
起こすので血の巡りを悪くするため、活性酸素(身体のサビの原因)が
増えて老化を早めてしまいます。
また、コラーゲン生成や保持をするビタミンCを多量に破壊するので
皮膚の老化を促進します。
自分が吸ってなくても周りの人が吸っている状態ですと
同様に悪くなります。
9、お酒
毎日のようにたくさん飲んでいると血管の開閉が多くなります。
血管にも多くのコラーゲンがあるのでコラーゲンへの負担がかかります。
そうなるとシワ・たるみの原因になりやすいです。
10.食生活
食生活は大きくシワ・たるみの原因となります。
特にタンパク質・脂質・糖質などのバランスが悪いといけません。
高脂肪のものは、抗酸化物質
(代わりにサビて老化を防いでくれるくれるもの)を
必要としてしまうため、シワ・たるみができやすいです。
しかし、シワ・たるみを防ぐには適度な脂肪分も必要です。
野菜だけをとっていて脂肪分なしなどの食事をしている人は
シワ・たるみが生じやすくなってしまいます。
また抗酸化物質(代わりにサビて老化を防いでくれるもの)が少ないと、
しわ・たるみを増やしてしまいます。
しわの種類
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