サメ肌

サメ肌の症状

鮫肌の症状としては、どのようなものがあげられるのでしょうか。

鮫肌、いわゆる魚鱗癬は、個人差はあるものの症状が
出やすいところはほぼ一致しています。

鮫肌の症状が出やすいのは、まず肩や胸の側面、尻、
手差しの間接部分のうちの伸びる方の部位などです。

しかしこうした好発部位以外でも、二の腕や太ももの外側、胸などに
出ることもよくあります。

さらに乳幼児で、遺伝性の鮫肌の場合は全身を覆うように、
発症することがあり、ひじょうに痛々しいものとなります。

鮫肌ではこうした好発部位の、肌の表面にブツブツとした突起や、
粒状のものが次々と出ます。

また栗のような形をした赤い色の発疹が無数にできるような
場合もあります。

特に痛みやかゆみを強く伴うものではありませんが、
手足などのような、夏場になると人目に触れるような場所に発症すると、
嫌でも暑い夏のさなかに長袖を切ることを強いられるようなこともあり、
こうしたことは患者の心に、非常に強いストレスとなって残ります。

また制服などが決められている仕事の場合では、
鮫肌を理由に制服が着れなくなり、やむなく仕事を転職したりする事もあり、
こうなるとただの皮膚疾患以上のハンディキャップとなってしまいます。

同じような症状が出るアトピー性皮膚炎も、
当初は乳幼児や子供にしか出ない症状であるとされていたため、

大人がアトピー性皮膚炎を患うはずはなく、
伝染性の皮膚病ではないのかなどといった、
差別を生むような風潮も見られました。

今ではアトピー性皮膚炎に関しては、その細かな情報が
多くの人に理解され、すでに市民権を得たような形になっています。

しかし鮫肌に関しては、まだまだ世間の理解や知識が
そこまで至っておりません。

さらに鮫肌や魚鱗癬といった病名も問題が残ります。
魚鱗癬と呼ばれる理由は、発症の際に網の目のように
角質にひびが入り、あたかも魚のうろこのような形状に、
角質が分断されることから来ています。

サメ肌 原因

鮫肌になってしまう、その原因はどのようなことが
考えられるのでしょうか?

鮫肌、あるいは魚鱗癬を発症する原因は、
まだはっきりとわかっていません。

しかし遺伝によるものや環境によるもの、生活習慣によるものなど
いくつかの原因が複合的に働くことで鮫肌となってしまうことが
考えられます。

根本的な原因こそ、まだ明らかになっていないものの、
鮫肌では同じように肌の表面の角質を形成する時点で
異常があることがわかっています。

実は鮫肌と一口に言っても、その症状や形状などによって
10種類以上に分類されています。

鮫肌の第1段階は乾燥肌です。

しっとりとしたきめの細かな肌をしている人は、
鮫肌になることはほとんどありません。

肌が乾燥しているということは、
肌の再生であるターンオーバーに異常があるということになります。

通常の場合、肌は28日を1周期として生まれ変わっています。

しかし鮫肌の人の場合、肌の乾燥などの影響で角質層が厚くなっており、
放置していると鱗屑や薄片化などの重篤な症状に至ってしまいます。

遺伝が、鮫肌に関与しているという有力な説もあり、
実際に統計をとってみてもこの説は実証されています。

しかし兄弟でも鮫肌を発症する場合としない場合とが
混在することは珍しくなく、そのため遺伝のみが
鮫肌の原因であるとするのは総計と言わざるを得ません。

もう1つ、鮫肌に関して重要なアプローチとしてアトピー性皮膚炎などの
アレルギー反応があります。

アトピーの症状と鮫肌の症状には、非常に似通った部分が
見受けられるのみならず、アトピー性皮膚炎のある人は
鮫肌のリスクが高く、また鮫肌の人はアトピー性皮膚炎になる
可能性が高くなることも知られています。

乳幼児期の鮫肌の場合には、原因が遺伝によるものの方が
多いという報告もあります。

乳幼児期の鮫肌は適切な治療を受けることで
完治する確立が高くなっています。

サメ肌と遺伝

鮫肌は遺伝すると、よく言われます。
ある研究によると、両親のいずれかに鮫肌の既往症があった場合、
子供に鮫肌が発症する確率は、有意に高いという結果が出ており、
やはり遺伝する可能性があると言わざるを得ません。

しかし鮫肌になるかならないかを決定する理由が、
遺伝のみではないということもほぼわかっています。

問題は遺伝以外の何が、鮫肌の発症に関連しているのか
ということを解明することです。

しかし現代の最先端の医療をもってしても、
この部分の解明はなされておらず、そのため治療方法も
一貫した指針に基づくと言うよりは、他の皮膚疾患の治療の応用に
とどまっているということが実際のところです。

鮫肌の場合、遺伝によるものは比較的若い時や乳幼児期などに
発症することが多く、こうした低年齢時の鮫肌の場合、
ピーク時の症状はかなり激しいものとなりますが、

逆に成人するころから自然と目立たなくなり、いつか気がつくと
治癒していたという話もよく聞きます。

また鮫肌は他の人から見ると目立つ場所になっても、
肝心の本人はなかなか気づくことが少ない部位、
例えば二の腕の後ろなどが好発部位となっています。

そのため乳幼児期には親が、鮫肌の発症を気にしていたものが、
親に干渉されなくなる時期あたりから自分でも気がつかなくなり、
そうこうするうちに治癒していたというようなケースも多いようです。

しかし親からの遺伝で自分が鮫肌になって苦しんだ経験が
ある人の場合、親を憎むということは多少はあったとしても
当然かもしれません。

鮫肌の症状がひじょうに広い面積で見られる場合には、
男の子ならともかく、女性にとってはファッションや化粧なども、
大幅に限定されてしまうことが多く、間違っても水着姿になどなれない
という人が多いのです。

しかしもっと問題なのは、こうして鮫肌で悩んだ女性が、
自分の子供を持つ時です。自分の子供もやはり鮫肌であったら、
また非常に重症の鮫肌でしかも女の子であったらどうしようと、
どうしても考えないわけにはいかないものです。

赤ちゃんのサメ肌の対応

赤ちゃんが鮫肌を発症しているのは、見ているだけでも痛々しくて、
何とかできないかと両親としては必死の思いです。
では赤ちゃんが鮫肌を発症した際の対応は、
いったいどのようにすればよいのでしょうか。

赤ちゃん、つまり乳幼児が鮫肌となるのには遺伝が大きく影響していると
されています。
両親のいずれかが鮫肌である場合には、生まれてまもなくちょっとしたことが
きっかけで鮫肌を発症してしまうのです。

なんとなく赤ちゃんの肌が硬く感じる、赤ちゃんの肌の滑らかさが失われ、
ガサガサとした感じが手に残る。
こうしたことを放置しておくと鮫肌になってしまうことがあるのです。

赤ちゃんの鮫肌の場合、症状が全身にまわることも珍しくありません。
しかしいったん発症してしまった鮫肌を、何らかの薬などを使用して
すぐに解消させるというのは、今の医学ではできません。

そこでちょうどアトピー性皮膚炎を患っている赤ちゃんの場合のような
対応がとられることが多くなっています。

赤ちゃんの鮫肌でも、最も重要となるのはやはり保湿です。
刺激が少ない保湿用クリームやワセリンなどを、
医師の細かな指示の元に使用し、少しでも皮膚が乾燥するのを防ぐようにします。
この際ステロイド剤などを使用することもありますが、
急性期のごく限られた時期に使用することが多く、
使用されるステロイドも強力なものは用いられません。

また全身に鮫肌が発症してしまった場合には、尿素を配合したクリームや、
角質軟化剤なども使用されることがあります。
また栄養面でビタミンAが不足しないようにすることも非常に重要です。

そのため母乳で育てているような場合には母体に
ビタミンAを十分に摂取させることが必要となります。

また赤ちゃんの場合、鮫肌のむずがゆいのを嫌って、
無意識に肌をこすったりかいたりしてしまうことがありますので、
これも注意を要することです。

サメ肌 治療

鮫肌の治療方法はどのようなものがあるのでしょうか?
また治療によって完治することは可能なのでしょうか?

まず最初に確認しておかなければならない点として、
鮫肌(魚鱗癬)のはっきりとした原因は、
現代の最前線の医療をもってしても
まだずべてが解明されているわけではありません。
と言うよりまだ知られていない部分の方が多いと言うべきかもしれません。

鮫肌(魚鱗癬)の大きな原因としてはまず遺伝によるものがあります。
この遺伝に関しても、現状ではすべてが解明されているわけではありません。
両親のいずれかが鮫肌の場合であっても、
鮫肌を発症しない子供が生まれることの方が多くありますし、
両親ともに親戚筋に鮫肌の人物がいない場合であっても、
子供が鮫肌を発症する場合もあるのです。

また医学的に知られていることとして、
鮫肌の発生にはビタミンAの不足が関与している可能性が高いとされいています。
そこで鮫肌の治療ではまずビタミンAを含む薬剤が処方されます。
それ以外はほとんど対症療法となります。

これは原因が解明されていないため、直接の原因となっているものを
治療する薬などが、まだわかっていないことが原因です。

鮫肌の前段階として、ほとんどのケースにおいて乾燥肌があります。

また鮫肌を形成している角質も、肌が乾燥して潤いをなくした残骸です。
そのため鮫肌の治療においては、保湿は重要なポイントとなります。
また同じような症状が出るアトピー性皮膚炎ほどではありませんが、
角質の刺激によってかなりのかゆみや痛み、
時には出血などが起こることがあります。

こうした症状を緩和するためにステロイド剤が使用されることが多くなっています。
ステロイド剤は使い道を誤ると、リバウンドなどの危険性がありますが、
医師の処方を守っている限りにおいてはそのような心配は不要です。

また鮫肌を悪化させる原因としてストレスなどをあげている
研究発表などもあり、適度な運動やレクレーション、気分転換や趣味などを
持つことも治療の一部となります。

サメ肌に良い食品・食事

鮫肌に良い食品には、どのようなものがあるのでしょうか。

鮫肌は魚鱗癬と呼ばれることもあります。
これは角質が硬くなって網の目状にひび割れが生じた症状が、
ちょうど魚の鱗のように見えるところからきています。

しかし鮫肌は他にも毛孔性苔癬や、毛孔角化症などと
呼ばれることもあります。

鮫肌ははっきりとした原因がわかっていないために、
絶対に効果があるといった薬などは見つかっていません。
しかし鮫肌の症状として、角質化と呼ばれる肌が硬くなる症状が
必ず現れることと、またビタミンAの不足が原因の1つとして
考えられていることなどから、鮫肌の人が摂った方が
良い食品をいくつかあげることができます。

まず鮫肌の原因の1つとしてビタミンAの不足することがわかっています。

そのため普段の食生活の中に豊富にビタミンAを取り入れるように
することが大切です。

ビタミンAを多く含む食品として知られているものには、
鶏、豚、牛のレバーやあんこうやうなぎの肝、また卵黄や乳製品、
モロヘイヤやにんじんなどの野菜があります。

こうしたビタミンAを多く含む食品は、
そればかりを食べていてもいけません。

確かにビタミンAの摂取量は増えるかもしれませんが、
あくまでもさまざまな栄養分をバランスよくとるということが
前提となります。

またいくらビタミンAが鮫肌に良いとはいっても、
あまり多くを食べ過ぎると摂取過剰も心配になってきます。

また鮫肌は肌が角質化することも発症の段階にあります。
そのため常に肌が潤いをとどめておけるような
食品をとることも重要です。

例えばコラーゲンたっぷりの料理や、肌をしっとりとさせるためには
ある程度の脂質も必要になります。

また毎日3食をきちんと摂ることは基本中の基本です。